2021/11/04

ストレスは精神にダメージを与え様々な疾患へ

現代社会はストレス社会と言われるほど日本はストレス過多な環境です。ストレスの蓄積は後に代謝をコントロールする神経系にダメージを与え、健康維持するための様々な生理活性を阻害してしまいます。その結果、体調を崩したり、様々な疾患を発生させるなど、多くの健康被害をもたらしてしまいます。

1.ストレスの影響

ストレスはどこにでもあって知らぬ間に蓄積されていきます。

ストレスが溜まる事で、身体を健康に保つ仕組みが徐々に壊れてしまい、健康の維持が難しくなってしまいます。

その結果、様々な体調不良や疾患が発生してしまいます。

ストレスの蓄積

現代人が生活する環境には絶えず大きなストレスが潜んでいます。

学生生活・社会人生活・家庭環境など、対人関係の存在するところには必ずストレスがあります。

ストレスが溜まるとストレスを発散する必要がありますが、上手く発散できない方もおられます。

ストレスの解消ができていないとストレスは蓄積してしまい、身体を蝕む大きな原因となってしまうのです。

健康維持システム「恒常性の崩壊」

ストレスの発生と共に体内では活性酸素とストレスホルモンが分泌されます。

そしてストレスは、交感神経が優位な状態を保とうとします。

この活性酸素・ストレスホルモン・交感神経優勢の3つそれぞれが、身体を健康に保つ仕組み「恒常性」を「崩壊」へと導くのです。

例えば、ストレスによって活性酸素が増加すると、細胞を傷付けてしまい身体は慢性的な炎症状態になってしまいます。

それだけではなく、活性酸素の蓄積は身体のエネルギー生産を低下させるので慢性的な疲労も患ってしまいます。

2.自律神経失調症

身体の代謝を司る自律神経の働きが滞ることにより起こる様々な体調不良のことを自律神経失調症と言います。

自律神経失調症になると、気分が優れない、不安感、寒気、疲労感など様々な体調不良が起こります。

自律神経の働き

自律神経とは「交感神経」と「副交感神経」という2つの神経から構成され、代謝をコントロールする働きを担っている神経です。

例えると、交感神経は行動意欲など「オン」のモードを担当し、副交感神経は休息やリラックスなど「オフ」のモードを担当する神経です。

・交感神経の働き

 「心拍数・呼吸を早める」「血圧上昇」「血管収縮」「骨格筋硬直」「消化管ぜん動運動抑制」「発汗促進」「瞳孔収縮」など

・副交感神経の働き

 「心拍数・呼吸低下」「血圧下行」「血管弛緩」「骨格筋弛緩」「消化管ぜん動運動促進」「発汗抑制」「瞳孔拡大」など

このように交感神経と副交感神経はそれぞれが真逆の働きを行うことで、体内の代謝のバランスを保ち、身体の健康状態を維持しています。

ストレスによる自律神経の乱れ

自律神経がオンとオフを上手にコントロールすることで代謝を最適化し、健康のバランスを保っていますが、このバランスが崩れると健康に影響が出てしまいます。

例えば、ストレスが多い環境下では交感神経の出番が増え、安息をもたらす副交感神経の出番が減ってしまいます。

これを交感神経優勢と言いますが、この状態が続いていると血液循環や身体全体の代謝反応が滞ってしまいます。

交感神経ばかりが優勢で働く状態となり、副交感神経が働かないのは、つまり、2対から成る自律神経の機能が期待される働きができない(失調)状態となります。

この状態を自律神経失調と呼び「イライラ・不安感・無気力・疲労感・冷え」などの様々な体調不良を招きます。

更に詳しく自律神経失調症について知りたい方は下の記事をご参照ください。

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3.睡眠障害

睡眠に対して「眠れない・寝つきが悪い」などの何らかの問題を持っている状態を睡眠障害と言います。

睡眠障害を患っていると、身体の修復が追い付かないために疲れが取れないなどの健康被害をもたらします。

睡眠の役割

睡眠は何のために必要とするのか?と考えたことのある方は多いと思います。

睡眠不足になると、身体が怠かったり、疲れが取れなかったりと体感的に症状を感じると思います。

実際には、睡眠は身体を維持し運営する為に必要不可欠な生理現象で、動物実験では無睡眠を継続させたラットでは死を招くことも解っているのです。

つまり、睡眠とは人が生きていく為に、最も重要な項目の一つであり、その質も健康維持には重要なファクターなのです。

しかし、良質な睡眠が取れていない方が多く、良い睡眠が取れないと体調不良を起こし健康被害をもたらしてしまいます。

ストレスが睡眠に与える影響

ストレスが蓄積すると交感神経が優勢な状態になってしまいます。

睡眠は休息のパートを担いますので、交感神経が優勢の状態では良い睡眠は取れません。

これは、ストレスの蓄積が交感神経を呼び起こし、睡眠を阻害する「覚醒状態」を維持してしまうことで起こります。

具体的には「寝付けない・眠りが浅い・何度も目が覚める・眠れない」などの症状が発生します。

これらの睡眠に関する不具合を総称して「睡眠障害」と言いますが、睡眠障害を放っておくと免疫が低下し体調を崩すなど健康を損なう大きな理由になってしまいます。

睡眠障害に関して更に詳しく知りたい方は下の記事をご参照ください。

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