不妊の原因は女性にのみ存在するわけではありません。男性不妊という言葉があるように現在の日本の不妊原因の約半数は「男性」にあります。現在の日本は晩婚化の影響で男女共に妊活の適齢期を過ぎている方が多いです。男性も加齢によって妊活の障壁となる「男性機能の低下」や「精子の質の低下」が起こるため、不妊に繋がってしまうのです。
１．男性不妊とは
妊活に対し男性側に問題があって妊娠に繋がらないことの総称を男性不妊と言います。具体的には「男性機能に関する問題」と「精子に関する問題」があります。
男性側に原因があって妊娠が難しい
男性の妊活に必要な条件は「男性機能」と「正常な精子」の2点となります。
男性機能とはいわゆる勃起のことですが、自然妊娠にしろ、体外受精にしろ、勃起出来なければ基本的には精子を得ることができません。
従って男性機能が低い、あるいは無い状態では妊活は不可能ということになってしまうのです。
そして、男性機能は加齢と共に低下してしまうので晩婚化が進んだ日本では致命的な問題にもなってしまいます。
さらに、男性機能をクリアしたとしても今度は精子に関する問題も存在します。精子には男性側の遺伝情報が含まれており、この遺伝情報を卵子へと運ぶ役割を持ちます。
まず、精子の「機能・状態・数」が正常であれば問題はありませんが、どこか一つでも欠けると不妊に繋がってしまうのです。
つまり、妊活に求められる精子の条件は多く、超える壁は高いということになります。
改善が難しい男性不妊も存在する
男性不妊には「男性機能の問題」と「精子の状態の問題」がありますが、改善が難しいカテゴリーは精子に関する問題です。
ただ、精子に関する問題の全てが、改善が難しいという訳では無く一部にはどうしようもできない事もあるということです。
改善が難しい問題とは「精子が作れない」ということです。
無精子症とも言われ、無精子症は「性路通過障害：閉塞性無精子症」と「非閉塞性無精子症」に二分されます。
閉塞性無精子症の場合は精子が通る通路を開通することで改善ができます。
しかし、閉塞性無精子症の場合は、精巣機能が著しく低下しているので改善が難しいのです。
一方で、無精子症を除く精子の問題、いわゆる精子の質に関しては東洋医学で改善が可能です。
２．改善できる男性不妊
男性不妊を構成する「男性機能障害」や「精子の質」に関しては改善が可能です。東洋医学では身体を内から整え改善することで男性不妊を改善に導きます。
男性機能に関する問題
年齢とともに低下して行く男性機能、いわば男性力は取り戻せます。
男性機能の取り戻し方には２つの方法が存在し、一つは下腹部への血流を強制的に高める方法、もう一つは自然な勃起を取り戻す方法です。
男性機能の低下は様々な要因が重なることで起こりますが、大きな原因はストレスと血液循環です。
数千年の歴史を誇る東洋医学では、大古からこの問題があると記されており、治験も豊富にあります。
つまり、男性機能を改善する漢方は体系化されているので改善が可能です。男性機能にお悩みであれば、原因と解決方法を記述した下の記事をご参照ください。
精子に関する問題
年齢と共に低下して行くものは男性機能だけではありません。
男性も女性と同様に配偶子（精子）の質が低下し、これが不妊の大きな原因に繋がります。
質の良い精子とは「数が多い・運動能力が高い・遺伝情報の欠損が無い」という3拍子揃ったものを指します。
しかし、質の悪い精子は「数が少なくて受精できない・運動能力が低くて受精できない・遺伝情報の欠損で育たない」という問題を招きます。
不妊治療で体外受精を行ったとしても質が悪いことで子宮への着床→細胞分裂に至らないケースが多々あります。
つまり、晩婚化が進んだ日本では男性の精子の状態を見直す必要があり、それは漢方がとても得意とする分野なのです。
東洋医学に関する精子の問題や改善方法について詳しく知りたい方は下の記事をご参照ください。
ご相談は無料です。
男性不妊でお悩みの場合は、お気軽にご相談くださいね。