ウイルス感染が増える冬を迎える前から感染予防を徹底しましょう

コロナウイルスもワクチン接種の増加と共に感染者数も減ってきました。しかし、コロナウイルスもインフルエンザ同様に冬季に感染が再拡大するという予測が発表されています。冬、気温の低下と湿度の低下という環境の変化が起こる季節ですが、この環境変化が「人は感染しやすい身体環境/ウイルスは機動力増す環境」となるので感染者が増加します。冬季に向けてしっかりと感染予防対策を行うことが必要不可欠です。

1.冬にウイルス感染が増加する理由

冬期にウイルス感染症が流行するのは、感染が成立しやすい状況にあるからです。

それは病原体である“ウイルス”と、感染する“人”の条件がそろうためです。

ウイルスにとって最適な環境

ウイルスの種類にもよりますが、冬の低温や低湿度がウイルスに至適な環境を作り出しています。

15℃以下の低い気温と40%以下の低い湿度により、ウイルスは表面の水分を失い空中に浮遊しやすくなります。

またこのような環境下においてはウイルスの生存期間も長くなるため、感染も拡がりやすくなります。

人の身体の防御力低下

一方、人も体が冬の低温・低湿度に追いつかず、感染しやすい状態となります。

低い湿度と冬の水分摂取量の低下等気道気道の防御機能(ウイルスなどを排出する絨毛機能)がうまく働かなくなり、ウイルスの侵入が容易となります。

また、体温が1℃低下すると人の免疫力が30%低下すると言われており、気温の低下に伴い体温が低下し、感染しやすい状態になると言えます。

2.室内における感染予防対策

室内に感染者がいない場合には感染リスクはありません。

しかし、室内にいる時間にウイルス感染から身を守る「環境作り/身体作り」をしっかりと行うことで感染予防にアドバンテージがあります。

身体を守る環境を整える

日本では冬が近づくと気温も湿度も低くなり、この環境変化に身体が速やかに対応できないことでウイルスに感染しやすいことが分かっています。

つまり、低い気温と低い湿度が人の身体を感染しやすい状態にしてしまうので、このウィークポイントを補うための行動を行うことが重要と言えます。

しっかりと湿度を保つ

湿度の低下はウイルスの浮遊率を高めてしまい、散布される力が増しますのでウイルスが人体に触れる割合が増します。

そして冬は湿度の低さ+水分摂取量低下によって人体の粘膜が乾燥気味になりやすくなってしまいます。

この喉や身体のあらゆる部分に存在する粘膜にはウイルスや細菌から身を守る為の防御機能がありますが、乾燥することで防御力が低下し感染しやすくなってしまいます。

従って屋内にいる場合には「粘膜を乾燥させない・ウイルスの浮遊率を低下させる」という観点から適切な湿度を保つ加湿が必要です。

しっかりと体温を保つ

冬は気温の低下でおのずと体温も低下します。

体温の低下に伴い水分摂取量も低下し粘膜のうるおいも減ってしまいます。

そればかりか、体温の低下は、私達の身体を守ってくれている免疫力の低下にダイレクトに繋がってしまいます。

体温が1℃低下すると30%の免疫力が低下しますので、逆に少しでも体温が上がれば免疫力は高くなる訳です。

つまり、少しでも体温を高く保ちたいので寒い季節は温湯につかり、室温も最適にする、寒い環境下ではカイロを使うなどで体温を下げない工夫が必要です。(カイロによる低温やけどにはご注意ください)

3.屋外における感染予防対策

屋外に出かける時に一番感染リスクが高まる事を覚えておきましょう。

抑えるポイントは「体温を下げない・マスクを着用する・手の消毒をこまめに行う」の3つです。

感染予防基本事項

・マスクは必ず装着しましょう

飛沫を飛ばさないというエチケットの為にマスクの装着は必ず行いましょう。

そしてマスクを装着することで感染に対し防御力も高まりますので予防の基本と考えましょう。

・手洗い消毒は必ず行いましょう

人が行動を行う時に、手は高頻度でモノに触れる部分です。

手は雑菌やウイルスにまみれているとの考えをあらかじめ持つことで、こまめな手洗いや消毒を忘れないように意識できます。

手に雑菌が着いた状態で鼻を触ったり、目をこするだけで感染リスクはとても高くなってしまいます。

手洗いもやはり感染予防の基本事項として認識を持ちましょう。

こまめに水分を補給する

冬は気温が低く「寒い」という体感により喉が渇き難い季節です。水分摂取量が低くなると身体の水分が失われ、粘膜も乾きやすくなり防御機能が低下します。

水分を飲みたいと感じなくても身体の水分は常に失われ、不足していきますので感染しやすい冬季こそこまめな水分補給を心がけましょう。

暖かい衣類を身にまとう

気温の低下に伴う体温低下は免疫力を下げるのでウイルス感染のリスクが高くなります。

寒い時期はしっかりと衣類を着込むことで体温の低下を抑え、免疫力を高く保ちましょう。

少し暑く少し汗ばむ程度でも良いと考え、お出掛けの際は防寒対策をしっかりと行い感染予防に努めたいですね。

冬季の感染予防のご提案はいかがでしたか?

漢方の五葉館薬局では、抵抗力(免疫力)を高める生薬/自然薬もご提案しております。

免疫力は健康の要です。

気になる方は、お気軽にお問い合わせくださいね。

友だ ち追加