2019/01/27

目の不調は加齢が原因「目の老化に抗う方法」

こんにちは。福井の五葉館薬局 薬剤師の武田です。目に不調はお抱えではないでしょうか?実は生活する上で必要な情報の約90%は目から取り入れています。目は加齢と関連する病と共に、徐々に健康が失われ目がかすんだり、見えにくくなったりします。五葉館薬局では加齢による目の老化を、漢方薬を使うことでお手伝いさせていただきます。

 

 

 

加齢に伴う白内障とは

 

白内障は別名「老人性白内障」と呼ばれるほど、加齢と深く関りのある目の病です。

白内障になってしまうと、目の中の水晶体という透明な部位が白く濁ってしまうことで、視界がかすんでしまいます。

 

 

 

白内障の種類と特徴


・皮質白内障について
皮質とは水晶体を構成する「前嚢・核・後嚢」以外の部分を指します。

皮質白内障は最も発症率が高い白内障ですが、視力への障害が少なく進行が遅いという特徴があります。

 

・前嚢・後嚢下白内障について
水晶体を構成する「核・皮質」を除く、前面側を前嚢と言い、後面側を後嚢と言います。

前側、後側の表面(膜)が濁ってしまうので比較的視野が奪われやすいという特徴があります。

 

 

白内障のメカニズム

 

白内障の際に白く濁る部位である水晶体の中身は「タンパク質」と「水分」で構成されています。

この水晶体の中の成分が加齢と共に老化し変化することで濁りが生じてしまいます。

水晶体の濁りは長い年月「加齢・紫外線」を経ることでタンパク質が変性して起こることです。

この濁り=タンパク質変性が水晶体を構成する「前嚢・皮質・核・後嚢」のいずれかの部位で発生するかによっても症状は違ってきます。

 

 

白内障の治療について

白内障の主な原因は加齢によって増加する活性酸素です。

白内障になってしまうと症状が軽度な場合には、点眼薬によって症状の進行を遅らせます。

しかし、症状が進行し日常生活に支障をきたす場合には手術によってレンズの交換を行うことが一般的です。

白内障を防いだり、進行を遅らせるには体内に蓄積している活性酸素を減らすことも大切なことです。

 

白内障のさらに詳しい内容は以下のページをご参照ください。

白内障の原因と改善のご提案

 

 

加齢に伴う黄斑変性症とは

 

黄斑とは、目の最も奥にあって、網膜上に存在し光を感じ取る部分で、黄斑と網膜はカメラのスクリーンの様な役割を果たしています。

しかし、黄斑は加齢と共に老廃物の蓄積や血管の増加によって黄斑の形状が変成することで視野がゆがむ症状を発します。

 

 

黄斑変性症の代表的な症状

 

・変視症:網膜(スクリーン)がゆがむことで物体がゆがんで見える症状です。

・中心暗点:黄斑部を含む網膜がゆがむことで起こる症状で視力の低下も伴います。

・色覚異常:黄斑変性症は症状が進行すればするほど物の色味が解りにくくなります。

 

 

代表的な黄斑変性症の種類

 

滲出型黄斑変性症

黄斑部が存在する網膜の構造は「網膜・網膜色素細胞・脈絡膜」という3層構造になっています。

「滲出型」とは網膜構造の最下層にある脈絡膜に血管が異常に張り巡らされることによって網膜色素細胞の上層や下層血管が進出し網膜を変性させる症状です。

この血管を脈絡膜新生血管と呼び、この血管が発生すると視覚障害を引き起こしてしまいます。

 

萎縮型黄斑変性症

網膜構造「網膜・網膜色素細胞・脈絡膜」の内「網膜色素細胞」が萎縮してしまうことで視覚異常を引き起こす病が萎縮型黄斑変性症です。

網膜色素細胞が萎縮することで網膜にゆがみが生じるため視界もゆがんでしまいます。

 

 

黄斑変性症の治療について

黄斑変性症の大きな原因は「加齢」であり、新陳代謝の低下によって眼底部の老廃物の排出能力が低下することで起こります。

黄斑変性症を発症してしまうと根治は難しく、症状の進行を妨げる対処療法がメインとなります。

黄斑変性症の最善の治療は未然に防ぐ予防であり、加齢による新陳代謝の低下を少しでも防いでいくことが望ましいです。

 

黄斑変性症のさらに詳しい内容は以下のページをご参照ください。

加齢に伴う黄斑変性症の原因と改善方法

 

 

加齢に伴う緑内障について

 

緑内障の症状は視界に黒い点(暗点)ができたり視野が狭くなるという視覚障害です。

原因としては、眼球の眼圧が上がってしまうことで目の内部がダメージを受けることで発症します。

眼圧上昇は加齢に伴う物と急に上がってしまうものの2つがあります。

 

 

 

緑内障にかかる人の割合

 

40歳以上の20人に一人が緑内障を発症させると言われています。

パーセンテージに換算すると40代人口のうち5%となり、この割合は加齢と共に増加していきます。

緑内障は加齢により発症しやすい目の病ですが、深刻な視力問題や失明の可能性など、危険な目の疾患の一つです。

 

代表的な緑内障の種類

 

緑内障とひとくくりに呼んでも代表的な緑内障には2種類が存在します。

 

原発開放隅緑内障

一般的に多くの割合を占めるのが原発開放隅緑内障という病です。

加齢に伴い徐々に眼球内の眼圧が上昇することで慢性的な緑内障症状を発症します。

 

原発閉塞隅緑内障

目には眼圧が上がりすぎないように目の水分を排出する出口(房水)があります。

この出口が急に狭くなり眼圧が上がるタイプの疾患を原発閉塞隅緑内障と言います。

 

 

緑内障の治療について

緑内障は眼球内の眼圧が上がることで発症する病です。

やっかいなことに、発症してしまうと根治が見込める治療は存在しません。

緑内障の真の治療法とは、発症させない予防治療となり、眼圧を高めないことが重要となります。

眼圧を高めない方法としては、目の毛細血管を健康に保ち、血管を流れる血液の状態を改善し保つ事です。

 

緑内障についてさらに詳しい内容は以下のページをご参照ください。

加齢に伴う緑内障の原因と対策

 

 

蚊が飛ぶように見える飛蚊症

 

飛蚊症とは名前の通りで蚊のような小さな昆虫が飛んでいるように見えたり、薄い雲やもやのような物が見える目の病です。

一般的に症状の深刻度は低く実生活を送ることは難しくありませんが、飛蚊症の裏側には網膜剥離が隠れている場合もあります。

 

 

代表的な飛蚊症の種類

 

飛蚊症には生理的に起こる物と病をきっかけに病的に起こる物の2種類があります。

 

生理的に起こる飛蚊症

生理的とは自然に起こる現象です。この場合は加齢に伴って眼球内の硝子体というゼリー状の組織が濁ってしまうことで症状が起こります。

この濁りは硝子体が分離し繊維化したものが漂うことで起こりますが、失明などの致命的な問題にはならないことが多いです。

 

病的に起こる飛蚊症

病をきっかけにして飛蚊症を併発することを病的飛蚊症といいます。

飛蚊症に繋がりやすい目の病に「網膜剥離」や「硝子体出血」があります。

網膜剥離は視野が狭くなるという特徴を有し、出血に関しては雲のように見得る特徴があります。

これらの症状が出た場合には一度病院で検査してもらうことをお勧めします。

 

 

飛蚊症の治療について

飛蚊症は発症してしまうと治療が困難な目の病であり、根治が見込める建設的な治療方法は存在していません。

飛蚊症の多くは加齢であり、長年の活性酸素の蓄積や血流の悪化などが積み重なって起こります。

つまり、飛蚊症の治療、正確には予防は生活習慣を改善し身体の状態を常に健康に保つことが重要です。

 

飛蚊症についてさらに詳しい内容は以下のページをご参照ください。

飛蚊症の原因と対策

 

 

 

現代人に多い角膜内皮障害

 

角膜とは光学レンズの役割を果たす透明な膜組織のことです。

角膜は5つの層からなる組織で一番内側(眼球側)の組織を「角膜内皮組織」、一番外側の組織を「角膜上皮組織」と呼びます。

角膜障害とは内皮組織と上皮組織に様々な障害が起こることで発症する目の病なのです。

 

角膜内皮障害の症状

 

角膜内皮障害の初期症状は角膜がむくむことで視界が霞むという特徴があります。

そしてさらに症状が進行してくると目に痛みを感じてくるので、このタイミングで気が付く人が多い疾患です。

しかし、早期治療が最も重要となりますので目の表面のむくみや霞を感じたらすぐに診察してもらうことをお勧めします。

 

角膜内皮を傷付ける原因

・目の外傷や眼内の炎症

・レーザー治療や眼内手術

・緑内障による眼圧上昇の影響

・コンタクトレンズによる酸素不足

 

 

角膜内皮障害の治療について

角膜内皮障害の疑いがある場合、早急に眼科医にて診断を受けて下さい。診断が確定された場合には「点眼薬治療・コンタクトレンズ治療・外科的処置」などの治療方法が存在します。角膜内皮障害の遺伝的要因を除く、主な原因は「外傷・手術・コンタクトレンズ・緑内障」によって起こる細菌やウイルス感染です。つまりウイルスや細菌に負けない高い抵抗力を持った身体をつくることも症状を防ぐ建設的な治療と言えます。

 

角膜内皮障害についてさらに詳しい内容は以下のページをご参照ください。

角膜内皮障害の原因と対策

 

 

角膜上皮障害の症状

角膜上皮に炎症が起こっていても軽症の場合には症状が出ず、感じない場合があります。

しかし、軽症では無く重傷を含む場合には以下の症状が表れます。

 

・充血がなおらない

・めやにが多い/とまらない

・涙が止まらない

・角膜に濁りが生じる

・目の表面に痛みを感じる

 

また角膜上皮障害の種類としては以下のものが存在します。

 

・点状表層角膜症:角膜上皮障害の中では一番軽傷とされます。

 

・角膜びらん:比較的軽傷の部類ですが、再発性角膜びらんになる人もおられます。

 

・角膜潰瘍:角膜内皮障害の中では最も深刻な状態なので注意が必要です。

 

 

角膜上皮に障害が起こる原因

角膜内皮障害において多くの原因は角膜内皮の外傷です。

例えば、目をこすることで、爪で角膜上皮に傷が付いたり、こすった時に異物によって傷が付くなどです。

その他の外傷の原因となるものには「ドライアイ」や、誤った「コンタクトレンズの使用」などがあります。

外皮に傷が付くと、細菌やウイルス感染を起こすリスクが付きまとい、感染の結果、上記の角膜上皮障害を引きおこす可能性があります。

 

 

角膜上皮障害の治療について

角膜上皮障害の疑いがある場合には、まず眼科医院にて検査を行い、症状を確定が先決です。

角膜上皮障害と診断された場合には点眼薬などの治療を行うことが一般的です。

しかし、角膜上皮障害の原因でもある、生活習慣上で起こる外傷に注意し、外傷が起こったとしても、身体の抵抗力を高めることが大切です。

抵抗力や免疫力を高めることで角膜上皮障害や、その後の感染症も防ぐことができます。

 

角膜上皮障害についてさらに詳しい内容は以下のページをご参照ください。

角膜上皮障害の原因と改善方法

 

 

ここまで様々な「目の症状」を解説してきました。

目の病によってはすぐに眼下に行くべきものも存在しますが、目の健康を損なう原因となる目の栄養や酸素共有不足を正すことが根本的に目を健康に保つ秘訣なのです。

 

五葉館薬局では目の健康を保つために漢方による血流の改善や目の栄養状態の向上を目指し長健康な目のコンディションを保つお手伝いをしています。

 

目のことでお困りでしたらお気軽にご相談下さい。

 

もちろん遠方の方でもお電話でご対応させていただきますので遠慮なくお問い合わせくださいませ。

 

 


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