人工授精の仕組みと漢方の役割

人工授精とは、排卵予測日に採取した精子を子宮腔内に挿入し妊娠を促す治療法です。

子宝漢方による体質改善は、人工授精の成功率を飛躍的に高めます。
 

人工授精のメリット

不妊治療の基本的な手順では、タイミング指導で妊娠をしない場合には人工授精を行います。

タイミング指導も人工授精も、より妊娠しやすい状態をつくり出す方法ですが、人工授精では、精子数や精子の運動数が低下している場合や、頸管粘液の分泌量が低下している場合にも『精子と卵が出会う機会を高められる』というメリットがあります。

精子が子宮腔を通って卵管膨大部で卵と出会うためには、相当量の精子が膣内に射精されなければなりません。精子数が少なめ、運動率が低めといったケースでは、人工授精による治療法が有効性を発揮します。

自然妊娠では、射精後の精子は頸管粘液の中をかいくぐって子宮腔、さらには卵管へ到達しようと遡上し、相当数の精子の中から『選ばれた精子』だけが卵管に到達できるというしくみを持っているからです。人工授精は、精子数が少なめ、運動率が低めという男性側の問題を解決できる方法です。

※頸管粘液が少ないケース場合も、人工授精は精子の遡上を助ける方法として行われますが、数回以上続けていても累積妊娠率は上がらないため、むやみに繰り返さずに数回で限るほうがよいとされています。

子宝漢方で体質改善を整えるということは、妊娠するしくみのすべてがスムーズに進んでいく身体づくりをする、ということになります。着床に関わる子宮環境だけでなく、排卵に関わる卵胞の成熟も、受精卵を運ぶ卵管のしなやかさも、精子の遡上を助ける頸管粘液の分泌も含めてすべてを妊娠しやすい状態にしていくということです。
 

人工授精のデメリット

人工授精は男性不妊、原因不明不妊の不妊治療として広く用いられる方法ですが、妊娠率に限界があると言われています。人工授精で妊娠する9割は、4回までの施術で妊娠しており、数を重ねても累積妊娠率はあまり上昇していません。

人工授精では、排卵日の予測が重要となり、排卵をコントロールするための各種ホルモン療法が行われますが、ホルモン剤による卵巣への刺激がきっかけとなり卵巣が腫れるOHSS(卵巣過剰刺激症候群)が起こる可能性があることのほか、ホルモン剤投与が続くために、(ホルモン剤が外から入ってくる状態に身体が慣れてしまい)自力での排卵や生理を起こす働きが弱まってしまうケースが気づかないうちに起こりやすくなります。

  • 定期的な周期で生理があったのに気がつけばホルモン剤を投与しないと生理がおこらないようになっていた
  • 人工授精を続けているうちに、生理の周期が長びくようになった

これらの状態は、明らかに妊娠しづらくなっている証であり、『精子と卵が出会いやすくなる』という利点だけでは妊娠するしくみが働かない状態になっている、という可能性も考える必要があります。

妊娠しづらい状態の身体には、ホルモン剤の連用が大きな負担になってしまうことがあります。上記のように、ホルモン剤がないと生理が始まらないというのは、身体が自力での生理をあきらめてしまっているようにも考えられます。私たちの身体はいつでも、ラクなほうへと流されやすい傾向にあることを覚えておきましょう。ホルモン剤の連用があると、身体は自らホルモン分泌を調整しなくても生理がおこることを覚えてしまうので、その機能は退化していきます。

五葉館の子宝漢方では、ホルモン分泌に関わる「腎」の代謝を高めて、ホルモン分泌を調整する能力を目覚めさせます。そのしくみはもともと持っているのですから、子宝漢方で身体に活力を与えて、妊娠するための働きを整えていきましょう。
 

人工授精のメリットを活かすために

『精子と卵子が出会いやすくなる』という人工授精のメリットを最大限活かすためには、精子と卵子の出会いがあれば『最も妊娠しやすい身体の状態』にしておくことなのです。妊娠するためのしくみは、「絶妙のタイミング」で「絶妙の刺激」が伝達されていくことにあります。そのプロセスの中で、卵胞が成熟し排卵が起こり、卵管がしなやかに働き、子宮内膜では着床に適った状態がつくられていくのです。この流れを起こすには、活力が必要です。妊娠するためのしくみを働かせる活力です。その活力が宿ったとき、本来の妊娠力は最大限発揮されるのです。

着床に適った子宮環境が出来ていれば、卵子と出会った精子は受精卵となって卵管で運ばれ、ちょうど良い場所で着床します。それが、健康な子宮が持つしくみです。良質の血液が流れることで、卵胞では良い状態の卵子が育ち、子宮内膜では着床に適った状態がつくられていきます。そのような状態になるためには、子宝漢方と生活習慣の見直しが一番の近道であり、漢方だかからこそ成し得る本来の身体の持つ働きです。

五葉館薬局の子宝漢方は、五臓六腑の調和と気血水のバランスをつくり出し、妊娠するための活力を養います。人工授精の継続を考えている方、体外受精のステップアップを考えている方、「子宝漢方による体質改善」で妊娠力を発揮できる身体づくりを始めて、成功率を高めましょう。「妊娠」のための取り組みについて詳しく説明いたします。お気軽にお問合せください。