女性の身体と生理の関係

0歳頃から始まり50歳前後で閉経を迎える女性の身体は『生理とともに在る』といっても過言ではないほど、大きく関わる存在です。
 

健全な生理

『健全な生理』とは

  • 生理痛がない
  • 生理前も生理期間中も不調にならない
  • 経血に塊状のものがない
  • 経血の量は多すぎず少なすぎず
  • 生理周期が安定している

ということが目安になります。あなたの生理はいかがですか?
 

生理痛について

生理痛があるのは、当たり前のことなのでしょうか。

  • 生理が始まる前に、頭痛・腹痛・腰痛などの痛みを伴う
  • 生理が始まるのとほぼ同時に、痛みが起こる
  • 生理前も生理時も痛みがある
  • 身体の調子がやや不調にな
  • 排卵期以降から不調が続く

生理に関する痛みについて、どのように感じていらっしゃいますか?

痛みがあるのは仕方がないことだと、思い込んでしまっていませんか?

それらの『痛み』の多くは、血液の巡りが良い状態ではなかったり(お血、血虚)、ホルモン分泌のバランスの乱れがあったりすること(腎虚)から生じているのです。血液の巡りが良い状態ではないというのは、特に骨盤内の血液の巡りです。骨盤内の血液の巡りの状態が『生理痛』という症状を通して、良い血液が来ていないというメッセージを出しているのです。

身体には、痛みのもとを改善しようとする働きがあります。そして、ホルモン分泌も整えようとする働きもあり、本来、身体は健康な状態を維持しようとする働きを持っているのです。しかし何らかの理由のために、その働きが滞っていると、不調な状態が続いてしまいます。

五葉館薬局の子宝相談では、不調の原因を漢方的な視点から探ります。不調の理由は必ずあります。そして、原因の一つひとつにアプローチをして体質改善へとつなげます。健全な生理がある健康な身体は、妊娠するしくみが十分に働くための活力が養われています。
 

生理不順について

生理不順とは、子宮内膜だけが関わっているのではなく、卵子が育つ卵胞の状態が大きく影響しています。生理のような出血があるかどうかだけでなく、排卵後の卵胞が黄体として機能しているかどうかも重要なファクターであり、その状態は基礎体温を測定することでおおよその確認ができます。排卵や経血に関わる各ホルモンの分泌量の変化が、体温に影響するからです。

身体の内面では、各ホルモンの分泌量がバイオリズムのように増えたり減ったりして「生理」を起こしています。排卵した卵胞は黄体になった後に白体になって、十分に上がっていたプロゲステロン分泌量が低下することで「刺激」が伝わり月経期を迎えます。無排卵の場合、卵胞が黄体となってプロゲステロンを分泌する状態にならないために、規則的な生理が起こらなくなるため、厚くなった内膜が持ちこたえられなくなり出血となる場合を破綻出血といいます。排卵後に黄体ができプロゲステロンの分泌が増えていくのですが、その分泌が途中で急激に低下することにより起こる出血を消退出血といいます。


 

生理のしくみ

生理(経血)があるためには、身体の中で様々なホルモンのやりとりが行われています。

脳の視床下部で産生されるゴナドトロピン放出ホルモン(GnRH)は卵胞刺激ホルモン(FSH)や黄体形成ホルモン(LH)の産生と分泌に関わっています。

黄体形成ホルモン(LH)や卵胞刺激ホルモン(FSH)の働きによりエストロゲン(卵胞ホルモン)やプロゲステロン(黄体ホルモン)が分泌されます。

生理が始まる頃にはエストロゲン(卵胞ホルモン)と、プロゲステロン(黄体ホルモン)の分泌が低下しています。

それらの分泌が低下したことが刺激になり、子宮内膜がはがれて経血(生理)になります。

経血(生理)期間を終える頃エストロゲン(卵胞ホルモン)の分泌が上昇をし始めることで子宮内膜の再生が始まって経血が止まり、次の周期へと進みます。

卵胞刺激ホルモン(FSH)が卵胞を刺激してエストロゲン(卵胞ホルモン)を産生し卵胞の発育と子宮内膜の再生を促します。

排卵期になると、黄体形成ホルモンのLHサージの刺激で卵胞から排卵します。

排卵後の卵胞は、黄体となってプロゲステロン、エストロゲンを産生します。

産生されたプロゲステロンは、子宮内膜を着床に適した状態にしていきます。

「エストロゲンとプロゲステロン」という併記の仕方は、エストロゲンは総称であり、プロゲステロンは単一の物質であるため、厳密には適切ではありませんが、慣用的に「エストロゲンとプロゲステロン」と併記されることが多いので当HPもそのように併記しております。

健全な生理というのは、卵胞期・排卵期・黄体期において、精神的または肉体的に少々の変化があるものの、不調にはなりません。

生理で体調をくずしたり、生理不順があったりすると、それ自体がストレスとなって悪循環を引き起こします。 生理はつらいもの、面倒なものではなく、身体の調子を知らせるバロメーターのような大きな役割も持っているのです。子宝漢方による生理状態の改善で、漢方の働きの素晴らしさを体感できます。生理に対する認識が変わると「妊娠」に対する認識も変わり、より前向きに取り組めるようになります。

五葉館の子宝漢方による体質改善では、骨盤内の環境を整えて健全な生理のある身体に近づけます。漢方の継続と生活習慣の見直しを行うことで、流れにくい状態にあった骨盤内の血液を生理のたびに解毒ができるよう改善していきます。健全な生理には健全な排卵があります。出来る限りの上質となるような卵の育成と着床に適った子宮内膜の状態をめざします。詳しくはお気軽にご相談ください。