基礎体温は、排卵があるかどうかなど生理の状態を知るために、自分で確認できる方法です。経血があることが、必ずしも排卵があることには結びつかないので、基礎体温を測定して、低温期と高温期があることを確認します。排卵があると、低温期と高温期に分かれます。低温期と高温期の温度差は、0.3~0.5℃が望ましいとされています。低温期には排卵に向けて卵胞が育つ期間です。低温期から高温期に移行する1~3日間の間に約85%が排卵します。高温期は黄体期とも言われ、排卵後の卵胞が黄体となり黄体ホルモンを分泌します。黄体ホルモンの働きにより子宮内膜の充実が促され、受精卵がしっかりと着床できるための準備が進んでいきます。
基礎体温でわかること
- 排卵があるかどうかがわかる
- グラフのパターンから、排卵日が予測できる
- 黄体の働きが推測できる
- 不正出血の原因が推測できる
漢方で考える基礎体温とは
排卵日だけを知りたいのなら、病院での経腟超音波診断や市販の排卵検査薬がありますが、基礎体温を毎日測定し続けていくことは、身体のいろいろな情報を知ることにつながります。
- 体温の推移
- 低温期(卵胞期)の状態
- 高温期(黄体期)の状態
- 排卵期のホルモン分泌状態の予測
- 生理周期の把握
- 腹痛や頭痛、オリモノ等と基礎体温との関係
- 身体の状態の変化の予測
基礎体温を通して自分の身体を確認していくことは、自分の身体を自己管理するための第一歩です。
基礎体温グラフについて
子宝相談では、基礎体温のグラフをお持ちください。ホルモン療法をされている方であっても、身体が持っている妊娠力を確認する一つの方法として、基礎体温をつけることをおすすめしています。
基礎体温測定のポイント
- 5時間以上の睡眠後に測定する
- 測定時間は、だいたい同じ時間がよい(同じ時間に測定することでグラフがわかりやすくなる)
- 黄体の働きが推測できる
- 不正出血の原因が推測できる
基礎体温のグラフ
排卵がない場合の基礎体温
黄体の働きが弱くなっている基礎体温
妊娠した場合の基礎体温
五葉館の子宝漢方は、妊娠しづらい状態の原因である〔お血、血虚、腎虚〕の改善を促し、卵胞の成熟と子宮内膜の充実を中心に体質改善していきますが、改善されていくに従って基礎体温のグラフもそのように変化していきます。詳しくはお気軽にお問合せください。