「正しい漢方ダイエット」漢方をダイエットに使う理由

こんにちは。福井県で漢方の五葉館薬局を営んでいる薬剤師の武田葉子です。

皆様は、漢方に対しどのようなイメージをお持ちでしょうか?
そして、ダイエットに漢方を使う理由はご存知でしょうか?

五葉館薬局がダイエットに漢方薬を使う理由は、肥満の原因の「おおもと」となっている「体内バランスの崩れ」を正すために使います。なぜなら、肥満は、日々の生活習慣による体内環境の乱れから身体を守るために、身体がエネルギーを溜め込もうとする防衛反応だからです。

 

 

1. 肥満の根本的な原因

どうして人は太ってしまうのか?
どうして太っていない人がいるのか?

生活環境にもよりますが、身体の状態は大きく違います。
肥満原因には「加齢に伴う代謝の低下」と「生活習慣に伴う代謝の低下」があり、
身体の仕組みによって代謝が大きく低下し、そのことが肥満の大きな原因になっているのは後者です。

 

 

加齢により一部の代謝が低下

人は誰でも…年を取り、老いていくものです。
年齢を重ねていくと、今まで体の中で、元気に代謝を促すよう分泌されていた「女性ホルモン」「成長ホルモン」等の生産量が低下します。
そして、単純に、各種ホルモンの分泌量が下がることに比例して代謝も低下する、というのが加齢に伴う代謝の低下なのです。

 

生活習慣や環境が恒常性を狂わせる

一方で、生活習慣によって恒常性が崩れていくことは、身体の防衛機能を呼び起こすことにつながり、その防衛機能とは「エネルギーを蓄えること」なのです。
つまり、身体のバランス(恒常性)の崩れが、エネルギーを蓄えるために
「身体のエネルギー消費を減らす=代謝の低下」と「食欲を高める=カロリーの過剰摂取」を招き、太りやすい体質を作り出してしまうのです。
恒常性については「肥満は何故起こるのか?」をご覧下さい。

 

肥満症状の現れは健康バランスが崩れている証拠

肥満とは、上記のように
「恒常性の崩れによる防御反応が起こす代謝の低下」と「加齢による代謝の低下」
この二つが融合したものなのです。

どちらが先かは人それぞれですが、
体重がBMIの標準値を超えている場合は、身体が脂肪をため込みやすい状態になっているので、バランスが崩れていると言えるのです。

 

2. 身体のバランスを崩す生活習慣

身体のバランスを崩す原因は、日々の生活の中での食生活はもちろんのこと、ストレスや眠りに関することがとても大きいです。ストレスは身体のバランスを崩す大きなきっかけであり、次いで、眠りが浅くなったり質が落ちることで身体が休めなくなり、健康のバランスを崩します。

 

 

日常的なストレス

私たちはいつも、決められた生活環境の中で、対人関係を築きながら生活しています。
例えば、夫婦の間だったり、仕事の同僚や上司、または取引先だったり・・・これらの身近な環境の中でストレスを感じている人は少なくないと思います。

ストレスは、身体のバランスを崩す入り口になります。

その理由は、人の生命活動は「自律神経→内分泌→免疫」という仕組みで守られているのですが、
ストレスを受けることで、自律神経に支障をきたし正しく司令の伝達ができなくなり、この仕組みのバランスが崩れていくことにあります。

 

日々の睡眠の質

「自分は眠れている」と思っている方は多いと思いますが・・・
日常的に(無意識のうちに)ストレスを受けていると、眠っても疲れが取れなかったり、気だるい感じが残ったりする場合があります。
これは、ストレスによって、眠るためのホルモン分泌が正しく行われなくなっているからです。

つまり、睡眠の質を上げるにはホルモン分泌を担う「内分泌」という仕組みにアプローチする必要があります。

日々生活環境の影響を受けることで、徐々に身体のバランスは崩れ、身体の防衛機能が働いて、そして肥満につながります。だから、ダイエットを行うにはまず、身体のバランスを正しく整えて、必要以上にため込みすぎない体質に戻す必要があるのです。その役割を担うのが「漢方」なのです。

 

3. 漢方薬局が考える減量に必要なアプローチ

正しくダイエットするには、肥満の原因に直接アプローチする必要があります。肥満原因には、加齢と生活習慣による体内バランス(恒常性)の悪化があります。最も重きを置くべきポイントは、バランスが崩れて正しい代謝が起こっていない体内バランスを整えて、代謝の状態を正すということにあります。

 

 

 

恒常性を崩す生活習慣の改善

ダイエットの本質はここにあると言っても過言ではありません。
上記の体内バランスの崩れによる「痩せにくく太りやすい」体質では、たとえ正しいダイエットを行っていても正しい代謝が起こらず、減量効率が下がることになります。
つまり、ダイエットで痩せるためには、体内バランス(恒常性)を整えやすい生活習慣にすることや、漢方でサポートを行うことは必要不可欠なのです。

 

加齢による代謝低下のサポート

加齢による代謝の低下とは、女性ホルモンや成長ホルモンなどの生産量が落ちることによって起こります。
これは、すべての人に起こりうる現象であり、ある意味「仕方のないこと」なのです。
しかし、減量効率を高めるには、サプリメントでサポートしたり、可能な限り・・・それらホルモンの生産量を増やす環境を整えていくことが最重要となります。

 

 

4. 生活習慣や体内バランスの改善には漢方薬

健康のバランスを崩してしまう「肥満要因」は、ふだんの生活のあらゆるシーンに潜んでいます。それに対処するには、バランスの医学と呼ばれる漢方をうまく使って、改善に導いていきます。漢方には、生活習慣そのものに効果がある組合せと、体内のバランスを整えることに効果を発揮する組合せがあり、トータル的に身体のバランスを整えることに向いています。

 

 

漢方で悪い生活習慣にアプローチ

漢方はバランスの医学と呼ばれていますが、ストレスや眠りに対する端的なアプローチも得意としています。
ストレスに対しては、ため込まないようにすることと、上手く発散させることに使います。眠りに対しては「寝付き」や「睡眠中」に質を上げるように作用する組合せがあり、身体のバランスを崩す生活習慣や環境に対してもアプローチが可能なのです。

 

 

漢方で崩れた体内バランスにアプローチ

日々の生活習慣や環境によって崩れてしまったバランス(恒常性)を立て直すのにも、バランスの医学と呼ばれる漢方は得意なところです。
日々の健康を保つ恒常性を構成する「自律神経・内分泌・免疫」に対して漢方は、各セクションに直接アプローチしながらも各セクションが手を取り合い、バランスを保つように生薬が配合されています。これが、漢方が「バランスの医学」と呼ばれる所以なのです。

 

 

5. 漢方をダイエットに使うのは必然

肥満や太るという症状を表に出す原因となる「代謝の低下」は、身体の健康のバランスの崩れた結果であり、体を守るための防御機能が働いたものです。防御機能を正常に戻すために、身体のバランスを整えるための漢方を使うことは自然であり必然なことなのです。

 

 

漢方で肥満症状の根本を正し代謝を正す

ミクロのポイントではなく、関係するところすべてに効果をめぐらしバランスを取ることに優れた漢方薬は、崩れた体内バランスを正すのに最適な自然のお薬です。
この、漢方による体内のバランス調整が、健康のバランスをも立て直すことにつながり、肥満の原因である身体の防御反応を根本的に改善してくれます。
実際に、当店では何をやっても痩せなかった方が、ダイエットに漢方を併用することで体重が落ち始め減量に成功したという事例がいくつもあります。

 

適材適所で漢方を使うのが五葉館薬局のダイエット

当店のダイエットは漢方のみを使うのではありません。それは漢方には漢方の得意なところ、サプリメントにはサプリメントの得意なところがあるからです。
特に、加齢に対する肥満原因へのアプローチは、生薬よりもサプリメントの方が効果的なので、当店では、漢方の良いところと、サプリメントの良いところの両方を使ってご提案させて頂きます。