ダイエットと血液の関係性「血行不良・冷え症は痩せ難い」

血液は体中を流れ酸素と栄養素を運搬する大切な存在です。血液は物質を運ぶだけでなく流れ続けることで体温を保っています。血行不良になると体温が下がり代謝が低下し睡眠にも影響が出てしまうので脂肪の燃焼を目的としたダイエットにおいては大きなマイナスとなってしまうのです。

 

 

この記事では、血行不良が痩せない理由と改善方法をお伝えします。

 

1. 血液の役割

血液は体中を流れ駆け巡っている体液です。体中に血液が流れている理由は血液が栄養と酸素を身体の隅々にまで運搬する必要があるからです。

 

栄養や酸素を運搬する

血液は「血しょう・白血球・赤血球」で構成されています。その中で酸素と栄養素の運搬を担う存在が赤血球(ヘモグロビン)というタンパク質なのです。

体中の血管には太い物から髪の毛程度の細い物まで存在し、その中を血液が巡るわけですが、実は運搬役の赤血球よりも細い血管が存在します。

赤血球は自分よりも細い管を通るために自らを変形させる変形能という特性を持っているので体中の隅々にまで栄養や酸素を運べます。

この赤血球がしっかりと働いてくれるおかげで私達の細胞は健やかな状態が保たれています。

 

 

2. 血行不良が起こる仕組み

血行不良は血液の流れが滞ることで起こります。この血液循環を悪化させる原因として「赤血球の状態の悪化」と「生活環境による影響」があります。

 

 

赤血球の劣化

血液循環の悪化には、体中に酸素や栄養素を運ぶ赤血球が関係しています。

赤血球には自分よりも細い血管を通る為の変形能を持ちますが、赤血球のコンディションが悪化すると変形能にも影響が出てしまいます。

つまり、赤血球が劣化すると赤血球その物の柔軟性が欠かれ、上手く変形ができないため血管を通れない状態が発生します。

この、状態が起こると循環に支障が出るので血液の流れが滞ってしまうことになります。

 

自律神経の働き

血液の流れを悪化させる原因は赤血球だけではありません。血液の流れに関係する要因として存在するものが血管そのものです。

血管は、その時の環境の影響を受け「拡張/収縮」する器官です。この拡張収縮を操作する神経が「自律神経」なのです。

自律神経は環境の影響を受け、その時に適切な身体の調整を行う神経です。気温が高ければ熱を逃がす為に発刊させるべく血管を拡張します。

逆に、冷房が効いた施設や冷たい「食べ物/飲み物」によって冷やされれば熱を逃がさない為に血管は収縮します。

つまり、血液循環の事を考えると冷房の効きすぎや冷たい物の取り過ぎは血管を収縮させるので良くないのです。

この「赤血球の状態」と「環境による自律神経の働き」によって血液循環は滞り、「冷え症」を生み出してしまうのです。

 

 

3. 血行不良によるダイエットの弊害

血液循環が滞ると太りやすく痩せ難い環境が整ってしまいます。

それは流れが悪くなると体温が上がらず代謝が下がり、睡眠にも影響が出てしまうからです。

 

 

代謝の低下

血液の流れが悪くなると身体が「冷える」と説明しました。これは文字通り体温が上がらないので冷えてしまうのです。

体温が下がると体中の様々な化学反応が起こり難い状態が形成されてしまいます。その中の一つがエネルギーの消費やエネルギー源の燃焼なのです。

これらの化学反応の低下を総称して「代謝の低下」と言います。だから体温が下がると代謝が低下してしまうのです。

 

睡眠の質の低下

血液の滞りは、睡眠にも悪影響を与えます。血液循環が良好な人は眠りに入る時、手足の末端が暖かくなります。

これは、体内の熱を血液循環によって外に運び出すことで熱を逃がし睡眠を導くためです。

しかし、血液循環が滞ると睡眠導入に使用が出やすくなるため、睡眠に影響を及ぼします。

睡眠に影響が出ると代謝に関する様々なホルモンの分泌や生産に悪影響が出るため、代謝が下がってしまうのです。

これがダイエットに睡眠が重要だと言われる所以です。

 

4. 血行不良を改善し代謝を上げる

血行不良を改善するために、やることは2つです。それは「赤血球の改善」と「生活環境の改善」です。

 

 

赤血球の質を改善する

赤血球の代謝サイクル(リサイクル)は120日間と言われています。

赤血球を一新し、質の良い状態を保つためには赤血球の元となる原料を摂取する必要があります。

赤血球の原料は鉄分と葉緑素(クロロフィル)です。食べ物で例えるとホウレン草やレバーなどが血液に良いです。

血液にとって良い物をしっかりと摂ることで血液の状態は徐々に良くなって行きます。

 

生活習慣/環境を改善する

血液循環を妨げない工夫として必要なことは冷やし過ぎない生活環境です。

具体的には、冷たい飲み物/食べ物を控えること、必要以上に冷房の温度を下げないこと、毎日しっかりとお風呂に浸かることです。

この3つをしっかり行える環境を習慣化できれば血液の循環とって良い環境が継続できます。

 

 

 

 

 

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